PROJECT

プロジェクト事例

マルチベンダープロジェクトにてマネジメントを強力にサポート

大手不動産業様

マルチベンダープロジェクトにてマネジメントを強力にサポート

建設・不動産
業務&システム変革
プロジェクト&プログラム推進

サマリー

大手不動産会社様のDXプロジェクトです。長期経営方針でデジタル技術を駆使した業務改革の実現を掲げるお客様は決裁・会計機能の基幹システムの全面刷新に挑みました。プロジェクトは数十に上る関連部署と、20社に迫るベンダーが関連する大規模なもの。ウルシステムズは大規模なマルチベンダープロジェクトのマネジメントを担うPMOとしてプロジェクトを成功へと導きました。

背景

お客様はデジタル技術を駆使した業務改革の実現を全社的な重要施策として掲げていました。取り組みの一環として決裁・会計機能の基幹システムの全面刷新に着手。部門毎に個別最適化されていた決裁・会計の業務とシステムを統合することにより、フルクラウド化や業務効率化、モバイルワークを実現しようとされていました。ウルシステムズはシステム構築フェーズをPMOとして支援しました。

提案方針/活動内容

プロジェクトは約1,000人月を超える大規模プロジェクトとなりました。全社的に利用するシステムのため、システム刷新の影響が及ぶ関係者も必然的に多くなります。連携するシステムも多岐に渡り、20ものベンダーとの調整が必要でした。関係者が多くなるほど認識齟齬が発生しがちです。齟齬が積み重なると、スケジュールや予算の超過を招くことになります。大規模プロジェクトでは何よりも「プロジェクトの仕切り」が重要です。ユーザーもベンダーも含めたプロジェクト関係者全員が各々の役割を理解し、同じゴールに向かって邁進できる状態にすることがプロジェクト成功の鍵となります。

ウルシステムズは計画と実行の両面で施策を実行しました。まずはプロジェクト体制の整備から着手。同社では、部門横断型のDXプロジェクトをIT部門が強力に推進すること、大規模システム刷新のノウハウをIT部門に蓄積することを重視していました。このため、決裁、会計、経費精算、連携システムといったチームごとにIT部門のリーダーとPMOを配置しました。IT部門だけで計20名におよぶマネジメント体制となりました。

次に全体計画を立案しました。システムの全体像と、ベンダー・ユーザー関係者を把握し、全体スケジュールを作成しました。さらに各社の役割や責任範囲、体制を定義しました。この活動により、プロジェクト関係者それぞれが「いつ」「誰が」「何のために」「何を」しなければいけないのかを明らかにしました。プロジェクトでは避けて通れない遅延・品質・仕様変更といったリスクに備えるため、遅延発生時の対策(スケジュール・体制のバッファ)、変更管理のルール、ユーザー受入テストの早期実施といった対策も立案。ベンダー各社と事前に認識を合わせました。

プロジェクト体制の整備と全体計画の立案を終えた後は、業務課題の検討やドキュメントレビュー、進捗管理、ソースコードレビューやテストによる品質チェック、テスト計画、移行計画、教育計画などを担当しました。問題を抱えているベンダーチームにはウルシステムズのコンサルタントが入り込み、チームマネジメントの支援や技術的なアドバイスを行いました。また、ベンダー側での対応が難しいタスクはPMO側で代行するなど、プロジェクトを前進させるためにあらゆる対策を打ちました。

結果

一連の活動の結果、プロジェクトは予定通りに終了し、フルクラウド化による業務効率化とモバイルワークの実現を達成しました。プロジェクトの完了後も安定したシステム稼働を実現しています。今回のマネジメントノウハウを他プロジェクトにも横展開するなど、お客様社内で模範的なプロジェクトとして扱われています。