PROJECT

プロジェクト事例

マネジメント力を駆使して新サービスを短期間で立ち上げ

大手不動産業様

マネジメント力を駆使して新サービスを短期間で立ち上げ

建設・不動産
プロジェクト&プログラム推進

サマリー

大手不動産会社様はECサイトに対抗すべく新サービスを企画されましたが、開発を請け負うSIerは当初想定を大幅に超える開発スケジュールを提示。ビジネス環境を考慮するとリリース時期の後ろ倒しは許されない状況でした。ウルシステムズはシステム開発のマネジメント経験に関する知見を活かして開発計画を見直し、早期のサービスリリースを実現しました。

背景

お客様は大手不動産業様。主力事業として商業施設を運営されています。ECサイト普及による顧客離れに対応するため、商業施設とECモールを連動させる新サービスを企画。ビジネス環境を考慮し、リリースは1年4カ月後に設定。報道発表も行いました。しかし、システム開発を担当するSIerが示した開発期間は2年を超える内容でした。サービス開始日とシステム開発期間の乖離があまりにも大きく、お客様は対応に苦慮されている状況でした。

提案方針/活動内容

システム開発プロジェクトの期間短縮を余儀なくされた場合、一般的に取りうる手段はプロジェクトメンバーの増員です。しかし、増員は立ち上げに工数が発生するほか、メンバー間の足並みが乱れ、品質が低下するデメリットがあります。新サービスは世間の注目も高く、システム障害は許されません。そこでウルシステムズは大手SIerの開発体制を維持しながら、開発計画を抜本的に見直すことで期間短縮と品質確保を両立する方法を提案しました。

まずはSIerやお客様、システム連携先といった関係者のタスクを徹底的にリストアップ。その後、内容を精査してスケジュールの短縮を図った結果、開発期間を1年4カ月まで短縮しました。タスクの統廃合や依存関係の見直し、並列化といった一般的な手法に加えて、「開発ベンダーの選定と要件定義をオーバーラップさせる」「システムテストとユーザーテストの同時並行で進める」といった異例の取り組みでしたが、徹底的に実現可能性を追求した結果、プロジェクト関係者全員が「これであれば実現できる」と納得できる計画となりました。

実際の開発がスタートした後、ウルシステムズはお客様の参謀役としてシステム開発全体をコントロールしました。プロジェクトの抱えるリスクを事前に洗い出し、その対策を関係者と合意。プロジェクト実行時に多くの問題が発生しましたが、いずれも「事前に関係者と合意した通り」の対処を実施することで、遅延や品質低下を未然に防ぐことができました。

結果

システム開発は計画通り1年4ヶ月で完了し、対外的に発表したスケジュール通りに新サービスを開始できました。新サービスは100以上の関係先とシステム連携するなど複雑なシステム構成ながらサービス開始後の障害発生は皆無。新サービスは拡張を続けながら売上を伸ばし、お客様の商業施設ビジネスの成長を支える重要な柱に育っています。