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鉄道系持株会社様
お客様は鉄道事業を母体とし、多くの事業会社を要する大手企業グループ様です。傘下の事業会社が持つ顧客情報をグループ横断のマーケティングに活かすべく、データ利活用プロジェクトをスタートされました。ウルシステムズはプロジェクト全体の円滑な進行と、具体的な利活用をサポートしました。
お客様は鉄道事業を母体とし、多くの事業会社を要する大手企業グループ様です。首都圏を中心に多岐にわたる事業を展開しており、グループ全体として膨大な顧客情報を蓄積されています。一方、その利活用は各事業会社の範囲にとどまっており、グループとしてのシナジーを発揮するまでには至っていませんでした。こうした状況を打開すべく、グループ横断のデータ利活用プロジェクトが立ち上がりました。プロジェクトチームはデータ基盤の構築から着手し、活動は順調に進捗していました。他方、グループ内の期待は大きく、顧客IDの一本化やデータの整理・統合、スタッフの教育、グループ各社のマーケティングニーズへの対応など、課題は山積していました。データ利活用プロジェクトの人員は限られているため、無駄なく効率的に活動しなければ関係者の要望に応えられない。そう考えたお客様はプロジェクトマネジメントとデータ利活用の知見を持つウルシステムズに対し、プロジェクトの総合的なサポートを依頼されました。
ウルシステムズはお客様をご支援するにあたり専任チームを組成。プロジェクトマネジメントに長けたコンサルタントがプロジェクト全体が円滑に進むよう全般的に支援しました。また、データ利活用に精通するコンサルタントが技術とビジネスの両面からプロジェクトを推進しました。具体的にはデータ利活用を担う人材を育成するためのプログラムを開発したほか、個別具体的な人材の育成もサポートしました。さらにはグループ標準のデータ管理プロセスの策定・導入やデータ基盤を中心とした関連システムのアーキテクチャ統制、顧客ID統合の技術支援まで幅広く支援しました。全体計画の策定にはウルシステムズ独自の知識体系「DDX-Method®(Data-driven Transformation Method)」を使用しました。多数のステークホルダーが関わる大規模なデータ利活用プロジェクトをユーザー企業主導で成功に導くためのノウハウを蓄積したものです。DDX-Method®を用いることで短期間で具体的な活動計画を立案できました。
データ利活用プロジェクトでは目に見えてわかりやすいデータ基盤やBIツールの導入が先行しがちです。しかし、実際に利活用を進めていくためにはデータの品質や鮮度を確保するためのデータマネジメント、実際にデータを利活用する人材、ビジネスニーズの整理などが欠かせません。データ利活用の取り組み全体を俯瞰し、プロジェクトの早い段階から必要な準備を進めたことで、早期に実業務での活動をスタートし、成果を創出することに成功しました。