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ウルシステムズ、FinTechやIoTの高速処理を支えるULFIRE® Memory Optimizerを提供
プレスリリース2016年02月25日

ウルシステムズ、FinTechやIoTの高速処理を支えるULFIRE® Memory Optimizerを提供

~Javaプログラムのメモリー使用効率を最大500倍まで向上~

ウルシステムズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:漆原茂、以下、ウルシステムズ)は英C24 Technologiesと提携し、Javaプログラムのメモリー使用効率を最大500倍に高めるミドルウェア「ULFIRE Memory Optimizer」を本日より提供開始します。

近年、IoT、FinTech、機械学習といった取り組みの一環でインメモリー技術の導入を検討する企業が増えてきました。インメモリー技術は処理の高速化が期待できる一方、高性能サーバーやデータグリッドなど高価なハードウェアやミドルウェアを用意する必要があります。予算の制約からデータ容量に見合うだけのインフラを用意することができず、インメモリー処理を諦めざるを得ないケースは珍しくありません。

こうした課題を解決するため、ウルシステムズはこのたび「ULFIRE Memory Optimizer」を提供開始します。ULFIRE Memory OptimizerはJavaプログラムの実行に必要なメモリー使用量を削減するミドルウェアです。Javaオブジェクトを自動的に圧縮し、メモリー上に展開するデータのサイズを最大で500分の1まで小さくします。必要な実メモリー容量を減らすことにより、インメモリーでの処理スピードを維持しつつ、ハードウェアやソフトウェアライセンスの費用を大幅に抑えることができます。

ULFIRE Memory Optimizerは、英国ロンドンに本拠を置くC24 Technologies社よりデータ圧縮技術「PREON」のOEM供給を受けて提供するものです。ウルシステムズは大規模超高速処理システムの豊富な開発経験に照らしてPREONをつぶさに検証し、企業の戦略的ITにとって有益であると判断しました。金融分野における約定・決済システム、デジタル広告のリアルタイム配信システム、通信分野をはじめとするIoTやビッグデータ処理などへの適用を見込んでいます。

ウルシステムズはULFIRE Memory Optimizerをベースとして、以下のサービスを提供します。

  • 概念検証(Proof of Concept)の実施
  • ULFIRE Memory Optimizerの導入とパフォーマンスチューニング
  • 大規模超高速処理システムの設計・開発の支援
  • ソフトウェアライセンス、保守サービスの提供

ソフトウェアの価格はシステムの規模に応じて設定され、エントリーシステムは520万円から。今後3年間で30社以上の導入を目指します。

C24 Technologies社CEOのCraig Beddis様から以下のコメントをいただいています。

「インターネットに接続されたデバイスの数の急激な増加は、大量のリッチで複雑なデータを生み出しています。企業は、このデータを分析し、処理するために分散処理及びインメモリーの技術に向かっています。しかしながら、この規模での大容量のデータセットを蓄積し処理するコストは大変高価なものです。ウルシステムズ社との協業により、高効率なメモリーと比類なきパフォーマンスを実現するソリューションを提供することが可能になり、金融分野のみならず、デジタル広告や通信分野における革新的な使用事例等におきましても、日本のお客様をサポート致します。」

ウルシステムズは今後も最先端技術を活用した戦略的ITソリューションを積極的に提供してまいります。

「ULFIRE」及びこれらのロゴは、ウルシステムズ株式会社の日本及びその他の国における商標又は登録商標です。

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