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ウルシステムズ、フレームワークス社と提携し物流ソリューション事業を推進
プレスリリース2001年12月05日

ウルシステムズ、フレームワークス社と提携し物流ソリューション事業を推進

~サプライチェーン統合型物流ソリューションを最先端技術で構築、グローバルに展開~

eビジネスの戦略的テクノロジーコンサルティングカンパニーであるウルシステムズ株式会社(本社 東京都中央区、代表取締役社長 漆原 茂)は、ロジスティクスを機軸においたサプライチェーンマネジメントシステムのリーディングソリューションプロバイダーである株式会社フレームワークス(本社 静岡市、代表取締役社長 田中 純夫)と業務提携したことを発表します。この提携により(1)ウルシステムズは、フレームワークス社のサプライチェーン統合型物流ソリューション「ロジスティクスステーション(Logistics Station)」をJavaTMなどの先端の技術を用いて大規模かつ柔軟なプラットフォーム上に構築する際の技術支援を行います。(2)両社は、このソリューションをベースに、物流を中心とするサプライチェーンソリューションをグローバルに展開していきます。

「Logistics Station」は、サプライチェーンマネジメント構築に必須となるロジスティクスに対し、従来の的確な在庫管理、作業効率の向上、物流業務の最適化を図るのみならず、サプライチェーンを構成する製造・販売の各要素に存在する物流拠点を統括して管理し、サプライチェーン全体の物流状況を正確に把握してダイナミックにマネジメントする機能を提供する予定です。これらをインターネット上で統合するためには、UMLTM(Unified Modeling Language)、J2EETM(Java2 Platform Enterprise Edition)、XML(eXtensible Markup Language)などの先端技術を応用することが必須であり、またシステムの処理能力や柔軟性、拡張性、信頼性などを兼ね備えたプラットフォームを構築する必要があります。

ウルシステムズは、UML、J2EE、XMLを用いたeビジネス構築の包括的フレームワーク「UMLautTM」をコアとした戦略コンサルティング及び大規模システム構築を実施しており、オブジェクト指向の開発方法論に基づくコンポーネント構造、高可用性、柔軟性、スケーラビリティなどを兼ね備えた戦略システムを短期間に開発できるノウハウを蓄積しています。

フレームワークス社では「Logistics Station」の新機能開発にあたって、業務領域のオブジェクト指向モデリングや、システムアーキテクチャ構築にウルシステムズの「UMLautTM」を採用することを決定しました。これによって、スケーラビリティや高信頼性を予め確保し、業務ロジックをコンポーネントとして容易に追加、拡張できる仕組みなどを織り込んだ、柔軟で拡張性の高いサプライチェーンマネジメントシステムを開発することが可能になります。ウルシステムズはフレームワークス社に対して「UMLautTM」の技術トランスファーを行い、「Logistics Station」の開発を支援します。

ウルシステムズは、今後フレームワークス社の物流業務コンサルテーションと密接に連携しながら、この「Logistics Station」によるソリューションをグローバルに市場展開することで合意しており、「Logistics Station」の開発で得た深いシステム知識と業務のモデリング技術をベースに、大規模なサプライチェーンマネジメントシステムを共同で構築するサービスを提供していきます。

各社の提携のメリット

フレームワークス社は、(1)「Logistics Station」の構築に「UMLautTM」を適用することによって、安定性と拡張性を兼ね備えた完成度の高いサプライチェーンフレームワークを開発することができます。(2)パッケージのカスタマイズではカバーできない独自要求をもつ規模の大きいクライアント企業に対してもウルシステムズと協調することによって柔軟に対応することができるようになります。

一方のウルシステムズの包括的フレームワーク「UMLautTM」は、業種によらない汎用のものでした。今回の提携で、「UMLautTM」に物流の標準モデルとそれに対応するアプリケーションのベースシステムが追加されます。これによってクライアント企業独自の業務モデルに対してより効率的にニーズにマッチしたシステムを提供することが可能になります。

また両社とも「業務モデルを明らかにし、ソフトウエアフレームワークにマッピングさせることで業務と整合した堅牢なシステムを短期間に立ち上げてクライアント企業のビジネスを加速する」という共通のコンセプトをもっており、この手法を広く普及させる上で啓蒙活動やマーケティング活動などを共同で行い、ビジネス開拓を行います。

今後の展開

フレームワークス社は、すでに平成13年10月に「Logistics Station」の一部をリリースしました。このたびの共同開発によってJ2EEによるプラットフォーム基盤の提供やUMLベースの共通モデル、システム化のための方法論などの整備を行い、平成14年8月には一般への展開を図ります。同時に両社共同で積極的にプロモーションを実施する予定です。

ウルシステムズ株式会社コメント

ウルシステムズ株式会社 代表取締役社長の漆原 茂は「eビジネスを成功させるにはバックのロジスティクスを含むサプライチェーンの確立はもはや必須条件です。フレームワークス社の長年にわたるサプライチェーンマネジメントの業務ノウハウと当社が提供するオブジェクト指向に基づく最新のビジネス構築技術を組合わせることによって、大規模で包括的なサプライチェーンを短期にしかも柔軟性、拡張性を維持しながら構築することができます。変化の激しい時代に、常に変化を織り込んで発展させられるこのソリューションはまさにクライアントのニーズに合致するものと考えております。今後「Logistics Station」を核として、フレームワークス社と密な連携をとりながら、次世代を担う真のサプライチェーンソリューションを広く提供していきます。」と述べています。

参考:包括的フレームワーク「UMLautTM」について

ウルシステムズは、オブジェクト指向に基づくソフトウェア工学技術をベースに、eビジネスの戦略策定のフェーズからシステムの企画、構築によるビジネス支援まで、eビジネス構築のトータルソリューションをビジネスの柱としています。その特徴は、業務をオブジェクトの世界標準記述手法であるUML(Unified Modeling Language)を用いて視覚化し、モデル上でシステム化のスコープを明確にし、業務モデルからソフトウエアの設計モデル、プログラムモジュールへとシームレスに転換して、最終的に最新のJava技術を利用した最先端システムに仕上げていく一連の方法論と開発手法を包括したフレームワーク「UMLautTM」にあります。「UMLautTM」により、業務内容の変更に確実に追従したビジネス直結のシステムを実現することが可能になります。加えて広い分野で共通に利用できるソフトウエアフレームワークを用意しておくことによって、信頼性や拡張性の高いシステムを、きわめて短期間で構築しています。

ウルシステムズではこの技術をもとに、すでにeコマースシステム構築、モバイル決済システム構築、人材派遣業基幹システム、モバイルメールマーケティングシステムなど幅広い分野でビジネスを支援するサービスを提供してきました。
「UMLautTM」は特定業務分野によらない汎用のものですが、ウルシステムズでは、いくつかの特定分野に対しては更にモデルのテンプレート化やソフトウエアフレームワークに業務特化したアプリケーションレイヤーを加えて、より効率的にソリューションを提供するビジネスを推進していく計画です。今回の提携によって物流にフォーカスした業務ソリューションが「UMLautTM」に加わることになります。

図.UMLautプロセスと物流ソリューション

図.UMLautプロセスと物流ソリューション

UMLautは、ウルシステムズの商標です。その他、記載されている会社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。

本件に関するお問い合わせ

ウルシステムズ株式会社
広報室 三浦 おりえ
TEL:03-6220-1400
Email:press@ulsystems.co.jp

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