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ウルシステムズ、日本HPと共同で大規模モバイルコマースソリューションを提供
プレスリリース2000年11月30日

ウルシステムズ、日本HPと共同で大規模モバイルコマースソリューションを提供

~UML™やEJBの最先端技術を使って大規模向けソリューションを開発、展開~

eビジネス向けの戦略的なインターネットプロフェッショナルサービス(SIPS: Strategic Internet Professional Service)カンパニーであるウルシステムズ株式会社(本社 東京都港区、代表取締役社長 漆原 茂)は、日本ヒューレット・パッカード株式会社(略称:日本HP、本社 東京都杉並区、代表取締役社長 寺澤 正雄)から「Mobile Garage(モバイル・ガレージ)」プログラムの提供を受け、共同でモバイル環境における大規模なコマース・ソリューションを展開していくことを発表します。

近年のインターネットの爆発と共に、急成長を続けているのが携帯電話等を使ったモバイルコマース市場です。モバイルからアクセスできるインターネットサイトの数は急増しており、携帯を使った新しいサービスがますます増えていくと予想されます。しかしながら、現状のモバイル向けサイトは、機能的に見ると、各携帯デバイス向けのコンテンツ変換が主なものであり、本格的eビジネスに必要な認証や決済等の機能も実現できていない状況にあります。

激化する競争に打ち勝つためには、最新のサービスをいかに短期間で大規模に提供できるかが鍵となります。これには、先端技術を用いたモデルとなる標準のソリューションが必要です。サービスの多様化や大規模化を最初から想定したシステムのモデルを構築し、それに必要なコンポーネント(部品)と開発手法をあらかじめ準備しておくことで、要求を満たす大規模サイトを短納期で構築することが可能になります。

日本HPの「Mobile Garage」プログラムは、日本HPがパートナーに技術検証センターを提供し、モバイル環境における新しいサービスの構築を支援するものです。ウルシステムズは、「Mobile Garage」プログラムを活用して先端技術の検証を行い、日本HPと共同で大規模なモバイルコマースソリューションのモデルを構築します。このソリューションには、ウルシステムズが保有するオブジェクト技術やモデリング技術、Java、大規模システムの構築ノウハウが導入されます。構築したソリューションのモデルや技術検証の結果を利用しながら、両社共同でマーケティング活動、営業活動、及び実案件でのシステム構築作業を行い、モバイルソリューションを展開していきます。

今回、ウルシステムズにて共同で構築するモバイルコマースソリューションのモデルは、「ビジネスモデリング」「コンポーネント」「プラットフォーム」から構成されます。これらを組合せることで、大規模で柔軟なシステムを早期に構築することができます。「ビジネスモデリング」には業界標準のUML(Unified Modeling Language)を用います。また、全ての「コンポーネント」はOSやハードウェア環境に依存しないEJB(Enterprise JavaBeans)として提供します。「プラットフォーム」には大規模サイト構築に定評のあるWebアプリケーションサーバ「BEA WebLogicTM製品群」を採用します。このソリューションモデルでは一貫したオブジェクト指向の方法論、技術が適用されています。

ウルシステムズが提供するモバイルコマースソリューションの特徴は以下の通りです。

  1. モバイルコマースサイトを構築する為のビジネスモデリングのパターンと方法論(開発方法論、開発プロセス、アーキテクチャなど)から成るフレームワークを提供します。オブジェクト指向にもとづくUMLベースのフレームワークにより、サイトの業務要件を明確に定義し、ソフトウエアに反映できるようになるため、業務の変更に追尾できる保守性の高いシステムになります。
  2. モバイルコマースサイト構築の為に必要とされる機能をEJBコンポーネントとして提供します。上記フレームワークに組み込む形で標準のEJBコンポーネントを揃えていくことで再利用性が向上し、短期間にシステム構築ができるようになります。またJavaをベースとするためOSやハードウェア環境を意識する必要がありません。用意するEJBコンポーネントはモバイル環境に関連したものだけでなく、決済や物流、ユーザ管理やセキュリティなど、モバイルコマースサイト構築に必要なもの一式になります。
  3. プラットフォームとしては大規模かつ高信頼のWebアプリケーションサーバとして定評のあるBEA WebLogicを採用します。BEA WebLogicを利用することで、大規模で拡張性の高いモバイルコマースサイトが実現できます。
  4. 最新の携帯電話等のモバイル環境に対応し、国内外を問わず最先端のソリューションを検証し、フレームワークにあてはめる形で積極的に提供していきます。特に大規模サイト構築に必要不可欠なサイジングや拡張性実現のノウハウを蓄積していきます。今後、上記フレームワークを核として様々な新しいサービスを追加する形で市場に水平展開していきます。

ウルシステムズ株式会社 代表取締役社長の漆原 茂は「大規模のモバイルコマースソリューションを短期に立ち上げるためには、単なる部品だけの品揃えではなく、上流から一貫したオブジェクト指向による開発方法論の確立が必要です。また大規模を想定した拡張性の高いフレームワークを事前に定義しておくことで、簡単に水平展開が可能となります。日本HPから「Mobile Garage」の提供を受け、先端技術を存分に活用し世界に通じるビジネスモデルを支えるための大規模なモデルを共同で提供していきます。今回の発表を機に、パートナー企業との連携を一層密にし、日本発のグローバル企業として大規模SIPSのリーディングカンパニーを目指していきます。」と述べています。

ウルシステムズは、本格的なeビジネス展開の重要な柱である「戦略的コンサルティング」「IT技術」「デザイン及びマーケティング」をすべて包括的に提供するSIPSカンパニーです。特にJavaやオブジェクト指向方法論などの最先端技術を活用した大型システムの構築技術を武器に、大規模かつ先端のWebソリューションを提供していきます。

記載されている会社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。

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