所要時間1ヶ月で処理速度500倍を実現
「即話す」メンバー間のオープンで密なコミュニケーションが、最大の秘訣。

株式会社マネースクウェア・ジャパン(以下、M2J)は、平成14年の創業以来、外国為替証拠金取引における革新的なサービスを提供しているFX業界大手だ。2010年3月期にいったんは踊り場を経験したものの、2011年3月には過去最大の営業収益を実現し見事大幅成長を実現した。
「M2Jにとって、ITはビジネスモデルそのもの」―。青木氏は、営業収益増を支えたITの価値についてこう話す。
青木氏が率いるシステム事業部では、FX取引システムの開発・保守・運用のほか、新サービスを実現するための戦略的システムの企画立案などを担当している。青木氏は、その事業部の責任者としてシステムに関わる全ての方向性を見極め決定する立場だ。
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【今回のHERO】 ビジネスへの貢献を強く意識してプロジェクトを牽引。
<役割> 戦略的ITプロジェクトの責任者 |
何よりも重視したのは、スピード
M2Jの顧客数は、創業来、毎年右肩上がりに拡大しており、2009年以降はその勢いが増し当初の想定をはるかに超えて拡大している。取引システムへの期待も大きく、顧客数や取引数の激増時に遅くならないようにするだけでなく、継続的に処理速度を向上させていく必要に迫られていた。「M2Jは、手数料をゼロにしないという業界でも異色の存在。だからこそ、それに見合うサービスを提供していく使命がある」。青木氏は、これまでボトルネックとなっていたデータベースに着目し、パフォーマンスチューニングに全力を注いだ。時間をかけて一から再構築するよりも、今あるシステムを改修し一部リフォームした方が顧客により早く充実したサービスを提供できると判断したからだ。
短期間での成功を、チーム一体型プロジェクト推進「ユーザー主導開発™」が加速
M2Jの取引システムは、同社独自の取引手法を実現しており、業務要件も特殊である。したがって同社システムのチューニングは、システムの中身に習熟していなければ課題を見つけ出すことすらできない。データベースに関する知識だけでなく、FX取引の理解を含めた業務に対する包括的な知識や経験が欠かせない。「ITベンダーに丸投げすると、時間がかかりすぎるか成果が出ないかのどちらかだと思います。今回ウルシステムズにコンサルティングを依頼したのは、共に考え共に悩み一緒に課題を解決するというスタンスが弊社と合っていたからです。私から、ある程度方向性は出させてもらって、こういうルートで山に登りましょうと提示する。すると、どうすれば登りきれるかのアイデアをウルシステムズが出して実際にやってみせてくれる。自ずと分業ができていました」と、ユーザー主導開発の利点を語る。「私の専門分野以外の箇所については、横串で見て様々な解決策(選択肢)を次々と出してくれた」とウルシステムズの技術力を評価する。両社が一体となって取り組んだ結果、1ヶ月という短期間で処理速度500倍を実現。市場の急激な変化にも十分に対応でき収益拡大に貢献するシステムを作り上げることができた。
オープンで密なコミュニケーションが、成功の秘訣
2009年以降、自社開発したシステム性能向上への課題に頭を悩ませ続けてきた青木氏だが、約2年に及ぶ苦労を乗り越えた秘訣を次のように語る。「とにかく否定から入らない。どうしたらその課題を解決できるのかを常に考えるんです。システム事業部は、会社が顧客にどんなサービスを提供したいかをキャッチアップして、それを実現するためにがんばる役割ですから」。今回のプロジェクト成功の秘訣については、「オープンで密なコミュニケーション。これ以外にないと思う。自分が持っている材料をとにかく全て出す。業務部門とIT部門の双方が知っておかなければならない情報を、チーム全員が確実に知っておく状況を作ることが最も大事」と微笑む。業務やプログラムの仕様に対する疑問点があれば、すぐに電話をし、解決できなければすぐに対面で打ち合わせするようにしていたという。技術力はすでにクリアしているメンバーが集まっていたので、後は基本的なことが非常に大事と断言する。
お客様に喜び続けていただくために
M2Jでは今後も、顧客の収益増と自社の収益増の両立が重要なテーマだ。業務管理部シニアマネージャーの西田氏は、今後の展望を次のように語り今回のインタビューを笑顔で締めくくった。「お客様に利益を出し続けて頂くためにはどうしたらよいかをコツコツ考えて、真摯に取り組んできました。決して一朝一夕にはできませんが、今後もそのスタンスで海外展開も視野に入れ事業を展開していきます」。
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左:業務管理部 シニアマネージャー 西田氏 |
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※「ユーザー主導開発」は、ウルシステムズ株式会社の商標または登録商標です。

