大手チタン製造業の東邦チタニウム様は、「世界最強のチタン総合メーカーを目指す」という目的のもと、工場の生産能力を最適化する効率的な業務の流れを策定するとともに、業務遂行を全体最適の視点から強力に支援する情報システムの構築が喫緊の課題であると考えておられました。
更に、東邦チタニウム様は、昨今の金属チタンに対するユーザーニーズの増加に対応するため、広幅・大単重の世界最大のインゴットを製造可能とする新工場の建設に着手しておられました。
あるべき業務の姿を視覚化し、部門間の合意を形成する
弊社は、ユーザ部門とIT部門が協働して目指すべき業務の姿をしっかりと描くことに重点を置き、ご支援を行いました。あるべき業務の姿に基づくシステム要件をUMLで記述し、視覚的なモデルとして共有することで、部門間の合意形成における質とスピードが向上しました。
また、業務分析とシステム実現可能性の検証を並行して実施することで、システム化可能な解決策を、業務分析にフィードバックでき、無理・ムダのない要件定義を実現することに成功しました。
アジャイル開発で現場と一体となってシステム開発
システム開発において東邦チタニウム様が求められていたのは、「現場の意見を尊重して新しい業務の流れや機能の使い勝手を確認しながらシステム構築を進め、段階的に成長させてゆくこと」でした。
そこで弊社は、1ヶ月単位での開発を繰り返すことによって、ユーザーからのフィードバックを取り込み、段階的に基幹システムの仕上げを行うアジャイル開発手法を採用しました。
これにより、ユーザ部門とIT部門の協調体制は更に強化され、再定義された生産管理業務と、業務改革を可能にする生産管理システムを構築し新工場の操業開始に合わせて稼働させることができました。
この新しい生産管理システムは新工場だけでなく既存工場においても順次稼働を開始し、チタンインゴットの増産体制の確立に貢献しています。
また、このプロジェクトの成功により、東邦チタニウム様では、他事業におけるシステム構築においても同じ方法論を採用すべく検討が進められています。